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ドローンでパシャッ!写真測量ってなんだろう?

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写真測量とは、ドローンや航空機で撮影した複数の写真を解析し、地形や構造物を立体的に再現する測量技術です。
「写真で測る」という一見不思議なプロセスは、実は人間が両目で奥行きを捉える「視差」の原理をデジタルで忠実に
再現した極めて論理的な手法であり、近年のICT施工や建設DXを牽引する中核技術としてその価値が再評価されています。

そんな写真測量について分かりやすく解説します。


写真測量とはどんな測量技術?

・写真から地形を三次元で復元

写真測量は、異なる位置から撮影した複数枚の画像に含まれる同一地点の「視差」を解析することで、
対象物の座標と高さを精密に算出する技術です。
この原理により地形を立体的かつ高密度な3次元データとして再現できるため、
従来の平面図では捉えきれなかった微細な起伏まで確実に把握することが可能になります。
単なる「記録用写真」の枠を超え、デジタルツインを構築するための高度な「測量プロセス」へと進化を遂げたこの手法は、
現代の現場管理において欠かせない武器となっています。

・幅広い分野で活躍

写真測量は、土木現場の土量計算や出来形管理に留まらず、人の立ち入りが困難な災害現場や
急傾斜地においても安全かつ迅速に現況を把握できる極めて汎用性の高い技術です。
近年では林業や農業など多分野へ展開されていますが、樹冠下などの地表取得が困難な条件下では
レーザースキャナー等の他手法と補完し合うことで、より高精度で実戦的なデータ活用が可能となります。

なぜ写真だけで立体がわかるのか?

・人間の目と同じ原理

私たちは左右の目のわずかな見え方の違いである「視差」を利用して奥行きを捉えていますが、
写真測量はこの視覚構造をデジタル空間で再現し、高精度な3次元座標へと変換する技術です。
異なる位置から撮影した画像間のズレをコンピュータで数学的に解析することで、
平面的な画像データから正確な比高を算出・復元することが可能になります。
いわば、人間の空間認識能力に数値的な厳密さを与えたプロセスであり、これが現代の3次元計測の根幹を支えています。

・写真は多いほど精度が向上

隣り合う写真の重複度(ラップ率)を高めるほど、対象物をより多角的に捉えることが可能となり、
解析の鍵となる「特徴点」の抽出精度が飛躍的に安定します。
たとえ撮影枚数が増えても、十分なラップ率を確保することがノイズの低減や死角の解消に直結するため、
現場では「撮りすぎ」を懸念するよりも確実なデータ取得を優先することが高品質な3次元モデル構築の鉄則です。

どんな場面で活躍する?

・土木や建設現場での活用

写真測量は、現況地形を「点」ではなく「面」として高密度に捉えることで、土量計算や出来形管理の精度と速度を飛躍的に向上させます。
設計データとの差異を3次元的に比較できるため、進捗管理が容易になるだけでなく、
定期的なデータ取得により施工のプロセスを可視化された履歴として資産化できる点が最大の強みです。
ICT施工の基盤として、現場全体の管理効率を底上げする極めて実用性の高い技術と言えます。

・災害対応や危険箇所の把握

災害現場における写真測量は、二次災害の恐れがある危険地帯へ立ち入ることなく、
上空から短時間で広範囲にわたる被災状況や地形変状をミリメートル単位から把握できる極めて有効な手段です。
迅速に生成された3次元データは、被害規模の定量的算出や復旧計画の策定における客観的な根拠となるだけでなく、
刻々と変化する現場環境を時系列で記録できるため、
スピードと安全性が最優先される緊急対応において不可欠な技術となっています。

・林業、農業分野でも活躍

写真測量は、広大な森林の微地形把握や作業道の路線計画、さらには農地の精密な排水勾配の設計など、
一次産業のDX化を牽引する中核技術として急速に普及しています。
広範なエリアを一挙にデータ化できる圧倒的な省力化性能は、人手不足が深刻化する地方の現場において、
経験に頼らない科学的な管理を可能にし、産業全体の生産性向上を支える次世代のスタンダードとして期待されています。

従来測量との違いは?

・現場に立つ時間が、ぐっと短くなる

トータルステーション等で一点ずつ計測する従来手法に対し、写真測量は一度の飛行で数万点に及ぶ地表座標を瞬時に
取得し、スケジュールが逼迫する現場においても圧倒的なリードタイムの短縮を実現します。
この「点」から「面」への移行は、単なる作業の高速化に留まらず、測量に伴う人手や日数を大幅に圧縮しつつ、
作業員の安全確保と広範な地形把握を同時に成立させるという、現代の施工管理における最適解を提示しています。

・測る人の安全を守れる測量

急峻な法面や重機が輻輳する現場において、作業員が直接足を踏み入れる従来測量は
常に墜落や接触のリスクを伴いますが、写真測量はドローンによる遠隔計測を可能にすることで、
危険エリアへの立ち入りを劇的に削減します。
この「非接触測量」への移行は、単なる効率化の手段ではなく、物理的なリスクを根本から排除するという
安全管理のあり方そのものをアップデートし、現場全体のレジリエンスを高める革新的なアプローチと言えます。

・あとから「もう一度測れる」安心感

その場の一点にすべてを委ねる従来測量に対し、写真測量は現場を丸ごと「面」としてデジタル保存するため、
事務所に戻った後からでも必要な箇所の寸法や勾配を自由に抽出できる圧倒的な柔軟性を備えています。
この特性は、不意の設計変更や確認事項が生じた際の「追加測量」という大きなロスを根底から排除し、
現場を離れた後も精緻な検証を可能にする「時空を超えたデータ資産」としての価値を測量にもたらしました。

・万能ではないからこそ、使い分けが重要

写真測量は極めて強力な武器ですが、光を反射する水面や地表を覆い隠す密な植生下では
解析精度が著しく低下するという、技術的な特性上の「不得意分野」が存在します。
一方で、広大な敷地の現況把握や日々変化する土量管理においては他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスを
発揮するため、地形や工種に応じて従来測量やレーザー計測と柔軟に組み合わせる「選定眼」こそが、
現代の測量技術者に求められる真のスキルと言えます。

写真測量のことなら羽後測機へ

羽後測機では、最新の写真測量機器の提供に留まらず、現場環境や求められる精度に応じた
最適な運用フローの構築までを一貫してサポートいたします。
「導入後の操作に不安がある」「発注者の要求精度をクリアできるか心配」といった実務上の懸念に対しても、
数々の現場を支えてきた測量のプロフェッショナルが実戦的なノウハウをもって丁寧にバックアップいたします。
機材選びから現場でのトラブル解決まで、まずは身近な技術パートナーとしてお気軽にご相談ください。

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