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測量機の精度が“ズレる”原因とは?

設置のわずかな傾きが生む誤差
測量機は、わずかな傾きでも遠くの点では大きなズレとして現れます。
三脚が柔らかい地面に沈んだり、水平を取り切れていないと、正確な角度や距離が測れません。
設置時に“水平確認を徹底すること”だけでもズレの多くは防げます。
気温・湿度など環境変化の影響
光波測量機は、空気の状態に大きく左右されます。
炎天下のアスファルトがユラユラして見えるように、光の通り道が曲がると距離測定に誤差が生じます。
特に
・夏場の高温
・急な温度変化
・湿度の上昇
といった条件では、再測定や複数回の確認が安心です。
機械内部の経年劣化や衝撃によるズレ
精密なレンズやセンサーを搭載する測量機は、衝撃や経年使用で内部の調整が狂うことがあります。
落下や持ち運び時の振動もズレの原因になりやすく、知らないうちに精度が低下しているケースも。
定期的な点検・校正を行うことで、長期的に安定した精度を維持できます。
風・振動・プリズムの状態による外的要因
大型車両による地面の揺れ、強風での機械のブレ、プリズムの汚れや固定不足など、現場特有の外的要因も精度に影響します。
周囲の環境やプリズムの状態をこまめにチェックすることが、誤差防止につながります。
まとめ
測量機械の精度ズレは、
設置・環境・機械の状態・外的要因
この4つが主なポイントです。
日々の点検とちょっとした確認が、正確な施工と品質確保に大きく貢献します。